若  紫
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日本ヴォーグ社主催「2003ジェニーのひな祭」で審査員賞をいただいた作品です。

映画「千年の恋・源氏物語」を受けて、人形屋版・源氏物語その1をお目にかけましょう。
場面は光源氏18才の春、病気のため北山に転地療養していて散歩の途中に、美少女若紫(のちの紫の上)を見染める場面です。
光源氏は立烏帽子(たてえぼし)に直衣(のうし)、指貫(さしぬき)、浅沓(あさぐつ)、懐中には笏(しゃく)と帖紙(たとう)の貴公子スタイル。
正面から 直衣の袖はゆったりとしていて、単衣の袖の赤がのぞいています。
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横から 直衣の裾には「らん」という横布がついています。
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後姿 腰の段になった部分は角袋と呼ばれるもの。
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浅沓(あさぐつ)。現在でも神主さんが履いていますね。
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若紫は2枚重ねた単衣(ひとえ)に袿(うちぎ)、成人女性の場合は緋色ですが、濃い紫色の長袴をつけた少女の日常服。
正面から 横の髪の毛は子どもらしく赤い紐で結びました。
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横から 小袿は文字通り丈が短いのです。
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後ろ姿 実際はこんなに髪は長くないでしょうが雰囲気で。
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時代衣装特集のジェニー誌を参考に、リカちゃんは85%縮小で、鬘も制作しました。色の取り合わせには苦労しました。
映画をご覧になっていない方にも 雅な平安時代を感じていただければ幸いです。

しかし、確かにこの両者の大きさの違いは「犯罪モノ」ですわね。言ってみれば大学生が小学生を・・・(笑)。実際に6分の1のスケールで制作してみて娘ともども実感しました。おかげで光源氏は「人さらいのにーちゃん」、若紫は「誘拐された子」のあだ名を頂戴する始末です。

さて当時の光源氏の状況は・・・
 まず、政略結婚で押しつけられた年上妻(葵の上)との不仲
 義母(藤壺)との不倫
 貴婦人(六条の御息所)との気疲れする交際
 やった女(空蝉)に生まれて初めて逃げられた
 やってる最中に女(夕顔)が突然死、しかもその原因が別の女(六条の御息所)の祟 り
・・・これだけありゃあ病気にもなるわけだ、
しかし、懲りずに年上の女性はやめといて今度は少女を未来の妻としてスカウトする・・・。
さすが世界に冠たる源氏物語の主役ですわ。

最後に二人仲良くアップで
紫の上になったら、光の浮気性に苦労するとも知らずに。。。まだ信じてるのね。うう、不憫。
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# by ningyoya7 | 2007-11-11 16:30 | 日本の服飾の歴史 | Comments(2)