万葉の春
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万葉集 第一巻 雑歌 より
あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振ふる (額田の女王)
紫の にほへる妹を 憎くあらば 人妻ゆえに 我恋ひめやも (天武天皇)


天平時代の貴族の男女の衣装です。
背景に菜の花をどうしても使いたかったのですが、いかがでしょうか?

女性は髪形は一髷(いっけい)、櫛、釼子(さいし)と呼ばれるかんざし、顔には花鈿(かでん)と呼ばれる独特の化粧、背子(からぎぬ)と呼ばれる袖無しの上着、領巾(ひれ)と呼ばれるショール、「したも」と呼ばれるロングスカート、さらに「も」と呼ばれる、うすぎぬで出来たオーバースカート、幅広のそえ帯。
胸元の2本の紐は細袖の上衣の胸元を締める紐の余りで、これは現在の韓国女性のチョゴリ・チマにも見られます。

男性は頭上に髪を結束して「もとどり」を作り、漆紗冠(しつしゃかん)で、これを包みました。本来なら黒色ですが、ここでは上着と共布で製作しました。 脇が前後に別れた欠腋無欄の袍(けつてきむらんのほう)と呼ばれる上着に、布袴(ふこ)と呼ばれるズボン、着物風の襟のついた筒袖の下着、武官なので太刀を帯びています。

もちろん、この時代の衣装の現物は正倉院にも遺っていません。学者の間でも意見の別れるところです。

今回は私の想像を交えて、大陸の影響の強かった奈良時代と、日本独特の平安時代の狭間をジェニーとレイフで再現してみました。


参考資料:日本女性服飾史 日本文化の歴史
     奈良・飛鳥・白鳳
     全集日本の古寺 薬師寺・唐招提寺 法隆寺と斑鳩・生駒の古寺

     


頭頂部で一つにくくるので 一髷(いっけい)。二つなら双髷と呼ばれます。
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# by ningyoya7 | 2007-11-11 16:23 | 日本の服飾の歴史 | Comments(0)