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牛若丸
2014年9月23日
リカちゃんに植毛して結髪、牛若丸に変身してもらいました。
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さて、かの童謡「牛若丸」より
京の五条の橋の上 大のおとこの弁慶は 
長い薙刀ふりあげて 牛若めがけて切りかかる

牛若丸は飛び退いて 持った扇を投げつけて 
来い来い来いと欄干の 上へあがって手を叩く

前やうしろや左右 ここと思えば またあちら 
燕のような早業に 鬼の弁慶あやまった

という訳で・・・
欄干に飛び乗って弁慶に扇を投げつける直前のシーンを狙ってみた、というわけです。
もちろん、高下駄でこんな芸当ができるはずはありませんが、あくまでイメージです、イメージ(笑)。

さて、まず被った薄衣を脱がしてみましょう。
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髪型は「稚児輪」。歌舞伎の鬘や、絵画もあたりましたが、今回はあくまで平安末期の男性なので、女性のように前髪はとらず、また、びんやたぼもとりませんでした。手植毛なのでもみあげがあります。また、人形ですので、まげは実物よりも大きめにし、眉毛を遊んでみました。
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衣装は水干です。狩衣との違いは頸のくくり紐と菊とじだけのようです。以前「かぐや姫」で狩衣を作りましたが、間違って背縫いを作ってました。後ろ身頃は今回のように一つ身が正解です。
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弁慶が欲しがったくらいですから金ぴかの、ドハデな太刀にして佩緒を取り付けました。前後とも結び目のある実戦向きの取り付け方法です。「源義経」のときは丸紐で作ってしまいましたが、今回の平紐が正解です。
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さて、別の角度から
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ぼかし染めの袴を一度作ってみたかったんですが、裁断が大変でした。。

最後にもう一度薄衣を被ってもらいましょう。平安末期の設定ですので、まだ「かつぎ」は出現していないことにしました。 女性の外歩きが自由になると、袖付けの位置が肩線よりも後ろにずれ、被った時に前がもっと
隠れる「かつぎ」が出現します。 というわけで、今回は只の薄衣を被っています。織柄のある白布を採用。たぶん貰い物です。 型紙は昔作ったリカちゃんの小袿姿から流用しました。色々と作っておくものですね。
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この姿を見咎めた弁慶が「ちょ~っと、待ったーーー!!!」と声をかけたわけですな(笑)。

七夕に植毛から始めて、お彼岸でアップしました。暑いときはあまり手が進みませんね。
by ningyoya7 | 2014-09-23 14:53 | 日本の童話
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