ヘンリー8世 1491年生まれ、1509年に即位、1547年没。 生涯に6人も王妃を変え、そのうち2人を処刑した暴君の一面、学問、趣味、スポーツに通じたルネサンス君主の典型です。 4番目(アン・オブ・クリーブズ)は離婚、5番目(キャサリン・ハワード)は処刑、王よりも長生きしたのは、6番目の王妃キャサリン・パーただ一人です。 現存する肖像画はすべて帽子をかぶっているため、実は禿頭だったという説もあります。 短い外套はカープという名でよばれるもの。当時は男性もネックレスを身に付けました。 アン・ブーリン ヘンリー8世の妻で、エリザベス1世の母。1507年生まれ。もとは王妃キャサリン・オブ・アラゴンの侍女。 ヘンリー8世と恋に落ちて国王を無理矢理離婚させて王妃となりましたが、国民はスペイン出身でカトリックの前王妃に同情しました。「ユートピア」の作者トマス・モアはこの事件に巻き込まれて処刑されています。 アンは男子に恵まれないのを理由に離婚され、1533年、5月26日王によって処刑されました。この間わずかに1000日、「アンの1000日天下」とも「1000日のアン」ともいわれています。 ヘンリー8世は次の王妃ジェーン・シーモアによってようやく男子を得たものの、この王子は早世してしまい、結局エリザベスが王位につきました。マーク・トウェイン原作「王子とこじき」はこの早世したヘンリー8世の王子エドワード6世がモデルです。父親が母親を殺したトラウマのためか、エリザベスは生涯結婚せず「バージン・クイーン」とよばれました。 ドレスはローブ・デコルテ・アン・キャレ(四角く胸元があいたドレス)。頭飾りはコイフと呼ばれるもの。これと同じデザインの袖はイギリスのアン王女(チャールズ皇太子の姉)の花嫁衣装にみられました。 (人形屋)
by ningyoya7
| 2007-11-11 17:13
| 西洋の服飾の歴史
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