ラストエンペラー
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清王朝の皇帝の衣装と、満州族の貴族女性の衣装です。

皇帝の衣装(龍袍・ロンパオ)は 裾のストライプは伝統的な波模様、黄色は皇帝の色として、臣下が着ることは禁じられており、 皇帝だけが五つ爪の龍の模様を身に付けました。
袖の馬蹄型のカフスは普段は折り返していますが、目上の人に面会するときには必ずカフスを元に戻して指先を隠しました。

中国官吏は文官と武官に分かれ、それぞれの階級は冠帽の頂に付ける飾りボタンの色彩と素材によって区別されました。その他に身分を表す胸飾りを官服の上に着用し、階級・等位によって鳥、獣の図柄が描かれていました。 文官は孔雀などの羽を、武官は狐の尾を帽子に付けました。
女性の衣装は腰掛けると、表衣(マクアル)のサイドスリットからズボンが見えます。
髪型は両把頭(リャンパァトウ)。大きな扁平のこうがいで固定しました。
この大きなリボンのような”まげ”は取り外しできたのでしょうか?
映画ではあまりに不気味に見えたために、ここでは省略しましたが、当時の裕福な家庭の女性は指の爪を長くのばして銀製のネイルガードをはめていました。 これは働く必要がない身分であることの表現なのだとか。 後年実物を見る機会を得ましたが、その繊細な細工に感激しました。
2点とも中華街で買ったポーチを分解して制作しました。
資料と材料集めが大変だったけど、とても楽しかった作品です。



皇帝の帽子。頭頂部には仏像が付いていたとか。
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皇帝の首飾り。枝が出ているのが特徴。
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両把頭(リャンパァトウ)、後ろから。
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旗鞋(チィシエ)とも呼ばれた木で作ったかかとの高い靴。
満州族の女性は纏足をせず、十三、四歳になると、こうした厚底の高靴をはきはじめます。
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2016年12月5日 追記
数年前、文化学園服飾博物館で両把頭(リャンパアトウ)の実物を見る機会を得ました。
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やっぱり鬘でした。
竹を編んだお椀くらいの大きさの中空の土台に人毛が巻きつけてあり、その頂点に布製の大きなリボン状の髷が固定されていました。
つまり、地毛で頭頂にお団子を作り、その上にこの鬘をかぶせてヘアピンか簪で固定していたのだろうと思います。
そういえば映画で清朝時代の寝室の場面で、寝間着姿のときお団子ヘアだったのを見た記憶があります。元々は地毛で小さく結っていた髷が、肥大化して鬘になった、マリー・アントワネットの鬘みたいなものです。文化の爛熟期によく派生します。
デジカメで撮影しておきます。
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横からも
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# by ningyoya7 | 2007-11-11 17:07 | 民族衣裳 | Comments(0)